ケーススタディ

メディクオルとクリーンルームの4原則

安心・安全な製造に欠かせないクリーンルーム。
半導体をはじめとした工業製品から、食品、医療医薬品まで様々な用途でクリーンルームのニーズが広がっています。
空気中の清浄度を厳格に管理する必要があるクリーンルームには「持ち込まない」「発生させない」「蓄積させない」「排除する」の4原則があることをご存知ですか。

今回は様々な用途の中から医療医薬品製造施設向けクリーンルームに注目し、当社が開発した医療医薬向け内装パネル「メディクオル」がどのように4つの原則を満たしているかご紹介します。

原則1:持ち込まない

クリーンルームには異物を「持ち込まない」ことが求められます。
定期的な洗浄や設備等のメンテンナンスでも異物が持ち込まれるリスクがあります。
メディクオルはパネル工法ならではの高いメンテナンス性能を発揮することで、原則1「持ち込まない」に対応します。

パネル工法の天井裏は、通常のメンテナンス時に軽歩行が可能です。
また従来工法(LGS工法)のように吊りボルトやキャットウォークの設置が不要なため歩行範囲が広がり、点検の自由度が上がります。他にも天井裏からメンテナンスが可能な埋込照明フレームを取り付けることで室内の出入りを最小限に抑えると、異物を持ち込む機会のさらなる削減が期待できます。

原則2:発生させない

「発生させない」の原則では発塵や落下細菌が少ない状態であることが求められます。
当社の断熱パネルは鋼板のサンドイッチ構造となっており、表面に露出しているのは表面材のみです。
そのため吸湿性がなく細菌等の付着を抑えることができます。
さらに、断熱パネルを使用すると、落下細菌数はモルタル壁やボード天井に比べ約6分の1以下まで減少することが分かっています※。
他にも、強度のあるサンドイッチ構造のパネルは地震時の破損リスクが低く天井崩落を防止します。表面材が粉砕され装置や製造ラインへ飛散することによる発塵のリスクもありません。

  • 出典:『食品衛生7S入門Q&A(日刊工業新聞社)』

原則3:蓄積させない

異物を蓄積させない環境づくりには、壁や床の凹凸が可能な限り排除された空間が求められます。このようなフラットな空間は、ほこりがたまりにくいだけでなく、汚れを拭き取りやすいため、清掃性も高まります。

凹凸ができやすい部分としては、特にコーキング処理を施した目地部分があげられます。
目地の凹みは菌やほこりがたまりやすく、除菌後の残留物の拭き残しにも注意が必要です。
そこで、メディクオルはこの目地幅に注目。極限まで目地幅を収縮することに成功しました。
この細目地仕様により、さらにフラットな空間を構築でき、清掃性が高まることで除菌後の残留物の拭き残しも減少します。

他にも、パネル内に埋め込みが可能な配線ボックスや50Rのついた幅木もオプションでご用意しています。
ほこりが蓄積しやすいコンセント部分や壁・床部分の清掃性をより高めることができます。

原則4:排除する

多くの場合、医療医薬向けクリーンルームでは除染や除菌が行われます。
そのため、除染・除菌剤への耐薬品性能が求められます。
メディクオルの表面材には、カラー鋼板やステンレスなど、異物の排除するために最適な表面材をご提案できるよう取り揃えています。

他にも表面材のラインナップには、耐薬品性能を高めたフッ素鋼鈑や抗菌鋼板もございます。
表面材の性能についてはぜひこちらもご覧ください。

最後に:メディクオルの名前に込められた思い

製品名である「メディクオル(MEDIQUAL)」は、2つの言葉「Medical(医療)」と「Quality(品質)」を組み合わせて名付けられました。
安心・安全な医薬品の製造に欠かせない高品質なクリーン空間を提供するという意味が込められています。

日軽パネルシステムは、これからも「純粋空気」を追い求め、一切の浮遊粉じんの存在しない空間を目指します。